スタート画面に置かれているタイルは、ユーザーが自由にドラッグして位置を変えたり、サイズを変更したり、グループ化したりできる。
タイルには何種類かのサイズがある。Windowsストアアプリなら「大」「横長」「中」「小」の4サイズ、それ以外のデスクトップアプリなどでは「中」と「小」の2サイズがあるので、適宜変更して、使いやすいように配置する。
スタート画面のタイル数が多い場合、Windows 8や8.1では横スクロールすることができた。一方、Windows 10では縦スクロールのみとなっている。また1グループの幅は、中サイズタイル3つ分の固定幅となっており変更できない。スタート画面の物理的な幅(ピクセル数)に応じて、横方向に何グループ並べられるかが決まる。
スタート画面の左側に表示される項目をカスタマイズするには、スタート画面から[設定]ツールを起動し、[パーソナル設定]−[スタート]を選択する。そして右側で各設定を変更する。
上の画面の(6)をクリックすると、スタート画面の左側に以下の設定画面にある各フォルダーを表示するかどうかを設定できる。デフォルトでは「エクスプローラー」と「設定」アプリのメニューのみが表示されている。
これはスタート画面とは直接関係ないものの、Windows 7の管理などでコントロールパネルや管理ツールなどをよく使っていたユーザーなら便利な機能だと思われるので、ここで紹介しておく。
スタートボタンを右クリックする(タブレットの場合はスタートボタンを長押しする)か、もしくは[Windows]+[X]キーを押すと、「クイックアクセスメニュー」というシステム管理用のメニューが表示される。見ると分かるように、コントロールパネルやコンピューターの管理ツール、ディスクの管理ツール、デバイスマネージャー、コマンドプロンプトなどをすぐに起動できるようになっている。
Windows 8以降では、システムの管理用に新しく「設定」という名前のアプリが提供されている。だがこれは万能ではないし、機能的にも中途半端である。システム管理のためには、従来のコントロールパネルや管理用ツールなども「併用」しなければならない。それらを簡単に呼び出せるようにするのがこのクイックアクセスメニューである。
今回は、Windows 7ユーザー向けに、Windows 10のスタート画面のカスタマイズ方法などを解説した。Windows 8でいったんなくなった(ように見えた)スタートメニューの機能は、Windows 10になってほぼ復活し、Windows 7ユーザーでも特に違和感なく使えるようになったと思われる。
Windows 7のスタートメニューとほぼ同じUIや機能を再現するサードパーティ製のソフトウェアなどもあるが(右上の関連記事参照。最新版ではWindows 10にも対応している)、Windows 10の標準のままでも特に問題ないだろう。最初はスタート画面などが少々“うるさい”と感じるかもしれないが、大きめのアプリランチャー画面だと思えば、あまり気にならないのではないだろうか。ぜひ活用していただきたい。
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