SORACOM Airを使って専用閉域網を構築するサービスを開始、CloudpackAWS+IoTを効率化

ソラコムのIoTサービスを活用したクラウドサービスをCloudpackが発表。モバイル/IoT活用に向けたITインフラの設計が大きく変わる可能性がある。

» 2015年09月30日 21時38分 公開
[原田美穂@IT]

 アイレットが運営するAmazon Web Services(AWS)専業マネージドホスティングサービスである「Cloudpack」は2015年9月30日、AWSクラウドサービスの新しいオプション「IoTpack」を発表した。

 IoTpackではソラコムが発表した通信サービス「SORACOM Air」を使って、専用の閉域網を構築。VPN(Virtual Private Network)環境の構築なしでAWS環境で構築した自社システムにアクセスできる。自社閉域網へのアクセスを特定のスマートデバイス経由に制御することでセキュアな運用が可能になるとしている。

 接続端末にソラコムが提供するSORACOM Airを使い、接続先をプロキシサービスであるSORACOM Beamに固定することで、Beam側で端末を集中管理できる。また、端末の仕様に依存せず、Beam側でプロトコル変換や暗号化が実施できる上、Beamから先の接続先の管理も容易になるという。

SORACOM Beamの接続イメージ(出典:ソラコム)

 同様の仕組みをIoT機器に適用すれば、データの収集から分析までのプロセスをAWS上で完結させることもできる。


 IoTpackでは、ディレクトリサービスも統合されており、基幹システムへの接続もスムーズに行える。

IoTpackのサービス利用イメージ ソラコムとClpudpack間はAmazon VPC Peeringで接続する(プレスリリースより) 

 サービス内容は、IoT機器やスマートデバイスを閉域網専用で活用できる「安心データパック」、閉域網内でAWSインフラを構築する「セキュアインフラ構築パック」、cloudpackの専用コンソールでMVNOスマートフォンを制御できる「MVNOスマートフォン活用パック」の三種類。

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