ライトニングトーク(LT)のイロハを、プロのアナウンサーが伝授する本連載。最終回は、プレゼン内容の作成方法と、リハーサルでのチェックポイントです。山崎さんの指導を受けた2年目社員中尾さんの「初めてのライトニングトーク」動画付き。
皆さま、お久しぶりです。キャリアヴォイスの山崎美和です。
ヴォイストレーニングからライトニングトークデビューまでを、若手のビジネスパーソンと共に学んでいく本連載。前回は「声の表現力」をテーマに、「良い声の出し方」や「表現を豊かにする話し方のポイント」をお伝えしました。
最終回となる今回は、プレゼンテーションの構成の作り方と、リハーサルでのチェックポイントをお伝えします。また、連載第1回「エンジニアにも必要なプレゼンテーションスキル」で、「緊張すると声や言葉が出にくい」などの課題が見つかったアイティメディアの中尾さんに再度登場いただき、初めてのライトニングトークにチャレンジしてもらいます。
中尾さんは無事、ライトニングトークデビューできたのでしょうか?
今回はプレゼンテーションの効果的な伝え方として、「論理的な構成の作り方」をお伝えします。
論理的な構成とは、伝えたいことをどのような「順序」や「流れ」で伝えれば、より聞き手の理解や納得が深まるのかを考えることです。代表的な手法は「PREP法」と「SDS法」です。
最初に紹介するのは、PREP法です。
最初に結論を述べる 「〜です」
次にその理由を述べる 「なぜならば」
具体例、実例、事例を挙げ、相手を納得へ導く 「例えば〜」「具体的には〜」
もう一度ポイントを繰り返し、締めくくる 「ですから、〜なのです」
PREP法の特徴は、「聞き手が話の内容をイメージしやすい」点です。例文をご覧ください。
声はとても正直です。
なぜならば、感情や状況が無意識に声に表れてしまうからです。
家族や友人の「おはよう」という声を聞いて、「何か良いことあったのかな?」「何だか元気がないな?」など、相手の感情や状況に気が付いたことはありませんか?
また、自信のあるプレゼンテーションでは「大きな堂々とした声」を出せるけれど、自信がないときは「小さな弱々しい声」になってしまいませんか?
無意識に感情や状況が声に表れてしまうので、声はとても正直です。意識的に声のチカラを磨き、声のチカラで自信を付けましょう。
いかがでしょうか? 話の流れにストーリー性があるので、具体的にどういうことなのか、理解しやすくありませんか?
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