ファイア・アイが攻撃対策アーキテクチャを刷新、分析速度が3倍に標的型攻撃の分析速度を3倍に向上

ファイア・アイが、攻撃の有無を動的に検出する次世代アーキテクチャを発表。Webトラフィックの分析アルゴリズムを高速化するなどして、全体の分析速度を3倍に向上させたという。

» 2015年11月16日 13時10分 公開
[@IT]

 ファイア・アイは2015年11月13日、次世代の「MVX(Multi-Vector Virtual Execution)」アーキテクチャを発表した。MVXは、いわゆるサンドボックス型の脅威検知ソリューション。標的型攻撃の疑いがある添付ファイルなどを、安全な環境下の仮想マシン内で実際に実行させ、コンテキストを分析することで、シグネチャベースの製品ではすり抜けてしまう恐れのある攻撃を検出する。次世代MVXアーキテクチャでは、Webトラフィックの分析アルゴリズムを高速化するなどして、全体の分析速度を3倍に向上させた。

 次世代MVXアーキテクチャではこの他、コンテキストに基づく分析機能を充実させ、疑いのあるパターンを早期に検出する「フロントラインインテリジェンス」の自動化によって検出性能も向上。さらにSSL(Secure Sockets Layer)による暗号化トラフィックの可視性も向上させている。この他、モバイル脅威防御機能も統合し、保護されたWi-Fiネットワーク上で使用されるAndroid/iOSデバイスが感染した際のコールバックの検出と防御も可能になった。

 また、IPS(侵入検知システム)のシグネチャ検出機能とMVXエンジン検証機能を連携させることで、アドウエアや不審なプログラムから生じるノイズデータを除去し、IPS側の誤検出を排除することができるという。

 なお同社は同日、「FireEye Threat Intelligence Engine」と「Forward Deployed Analyst」も発表した。前者は、同社の脅威対策製品・サービス群を活用するための脅威情報機能を提供するもの。後者は、企業が脅威インテリジェンスを利用できるよう支援するサービスで、顧客の環境内にファイア・アイの脅威情報を組み込むオンサイトの専門チームを提供する。

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