2016年4月13日には、「SQL Server 2005」と「Visual Studio 2005」のサポートが終了します。個人ユーザーには関係ないと思いますが、企業では影響を受けるところがあるでしょう。基幹業務システムをSQL Server 2005やVisual Studio 2005ベースで開発し、その後、システムを更改することなく運用を続けているというケースはありそうです。後4カ月しかありませんよ。
Windows Server 2003/2003 R2のサポートは、2015年7月に終了しました。2014年4月のWindows XPサポート終了は個人ユーザーにも影響するため大きな話題になりましたが、Windows Server 2003のサポート終了も企業では大きな問題になりました。
2016年10月10日には、Windows Server 2003ファミリーの一つである「Windows Storage Server 2003/2003 R2」のサポートが終了します。Windows Storage Serverはネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage:NAS)向けのOSであり、通常、ハードウエアに組み込まれて提供されます。もしかすると、Windows Storage Serverを使用しているのに、それに気が付いていないということもあるでしょう。WindowsベースのNASを利用している場合は、メーカーの情報を確認することをお勧めします。
2017年1月11日には、「Internet Security and Acceleration Server(ISA Server)2006」のサポートが終了します。ISA Serverは、企業ネットワークの境界に設置し、ファイアウオールおよびプロキシサーバーとして動作するセキュリティ製品です。
境界ファイアウオールは、企業ネットワークのセキュリティを最前線で保護する“要”です。ご利用中の場合は代替製品の検討を開始することをお勧めします。まだ1年の猶予がありますし、比較的、簡単に別製品に入れ替えることができるでしょう。
2014年4月にサポートが終了したWindows XPの後継バージョン「Windows Vista」のサポートが2017年4月12日に終了します(画面1)。
Windows 8.1やWindows 10のときような、後継バージョンへの無料アップグレードのようなサービスはWindows Vistaには提供されませんでした。個人ユーザーの中には、Windows VistaプリインストールPCを購入し、そのままWindowsの後継バージョンにアップグレードすることなく使い続けている方も多いでしょう。
Windows VistaにはWindows 10の無料アップグレードは提供されませんが、Windows Vistaユーザーの方はWindows 10を購入し、クリーンインストールすることでWindows 10に入れえることができる可能性はあります。また、Windows 7/Windows 8.1の製品版ライセンスまたはアップグレードライセンスを購入し(Windows 7は販売終了、Windows 8.1は2015年9月1日に販売終了)、Windows 7にアップグレードしてから、Windows 10にアップグレードするという道もあります。
ただし、お使いのハードウエアが古いとWindows 10用のデバイスドライバーを入手できなかったり、正常に動作しなかったりなど苦労するかもしれません。PCに詳しくなくて、アップグレードに不安を感じているなら、素直にWindows 10を搭載する新しいPCを購入することをお勧めします。
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