それでは、Xcodeプロジェクトを作ってみましょう。まずXcodeを起動し、初めに表示される画面の中の「Create a new Xcode project」をクリックします。
次に、Xcodeプロジェクトのテンプレート選択画面が表示されます。Xcodeには、アプリをより簡単に作れるように、Xcodeプロジェクトのテンプレート(ひな型)が用意されています。これらのテンプレートは、目的別にいくつかのテンプレートが用意されています。
テンプレート選択画面の中からいずれかのテンプレートを選ぶと、プログラムを含んだいくつかのファイルが既に用意された状態で、Xcodeプロジェクトを作り始めることができます。Xcodeプロジェクトを一から作るのは大変ですが、テンプレートを使うことで簡単に作れます。
iPhoneアプリで使えるテンプレートには、次の五つがあります。
テンプレート名 | 説明 | テンプレートが合うiPhoneアプリ |
---|---|---|
Master-Detail Application | リスト画面と詳細画面がセットで用意される | ニュースアプリなど、たくさんのコンテンツがあるアプリで使える |
Page-Based Application | 横スワイプで表示が切り替えられる画面が用意される | 本のような使い方の読み物アプリで使える |
Single View Application | 真っ白な画面だけが用意される | シンプルなので、あらゆるアプリで使える。今回は、これを使う |
Tabbed Application | 画面下部にタブが表示されている画面が用意される | いくつかの機能を持ち合わせる、多機能なアプリによく使われる |
Game | ゲームを作るための構成が用意される | ゲームアプリで使える |
テンプレートは、慣れてくると非常に便利ですが、一部のテンプレートには複雑な処理が書かれているものもあります。そのため、いきなり多機能なテンプレートを使うと、Xcodeプロジェクトの中身を理解するだけでもかなり時間がかかってしまいます。そこで、今回は最もシンプルな「Single View Application」を使いましょう。「Single View Application」を選んだら「Next」をクリックしてください。
次に、Xcodeプロジェクトの詳細設定画面が表示されます。この画面では、これから作るXcodeプロジェクトに関するさまざまな“設定”を行います。
各設定項目の意味と、今回どのような設定を行うかについては次の表の通りです。
項目名 | 項目の説明 | 今回の設定 |
---|---|---|
Product Name | アプリの名前。英数字で入力する | Momotaro |
Organization Name | アプリを作る団体(または個人)の名前。個人で作る場合は自分の名前、企業で作る場合は企業名を入れることが多い | Atmarkit |
Organization Identifier | アプリを作る団体(または個人)のID。他の団体(または個人)と被らないIDを指定する必要があるが、アプリを公開しない場合は特に関係ない | atmarkit.sample |
Bundle Identifier | アプリのID。Organization NameとProduct Nameを組み合わせたIDが自動で決まる | atmarkit.sample.Momotaro |
Languages | アプリ作成に使うプログラミング言語。SwiftまたはObjective-Cのいずれかを選べる | Swift |
Devices | アプリをインストールする対象のデバイス。iPhone、iPadまたはUniversal(いずれも対象とする)のいずれかを選べる | iPhone |
Use Core Data | Core Data(アプリ内のデータベース)を使用する設定 | オフ |
Include Unit Tests | 機能テストを使う設定 | オフ |
Include UI Tests | UIテストを使う設定 | オフ |
全ての項目が設定できたら、「Next」をクリックしてください。
最後に、Xcodeプロジェクトの保存先を決めます。自分が分かる場所であれば、どこに保存しても構いません。
保存先が決まったら「Create」をクリックしてください。これで、Xcodeプロジェクトが作れました。
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