Dockerバージョン1.10では、イメージなどの格納方法が変更に。正式リリースを前に移行ツールと共にRC版が公開された。変更点をチェックしておこう。
Dockderコミュニティーは2016年1月15日、オープンソースのアプリケーションコンテナ「Docker」バージョン1.10(v1.10)のRelease Candidate(リリース候補)版を公開した。v1.10では、Dockerエンジンがイメージやファイルシステムのデータをコンテナに格納する方法が変更になる。
v1.10からは、Dockerのイメージデータ格納方法が変更される。以前は、どのイメージやレイヤーにもUUIDをランダムに付与していたが、v1.10からはセキュアハッシュを利用したIDを使ってコンテンツを格納するメソッドを実装する。
新しいメソッドはよりセキュアで、プル/プッシュ/ロードまたはセーブの後、IDコレクションなどの一貫性を保つことができる。また、多くのイメージが同じビルドから作られたものでなくても、自由にレイヤーを共有できるようになるという。
現在のイメージやタグ、コンテナにはアップデートしたDockerデーモンを最初に起動した段階で、あらためてSHA256チェックサムが自動的に付与される。ただし、大量のイメージがある場合は、それぞれに対してチェックサム生成を行うため、それなりの時間がかかり、その間はDockerデーモンは応答できなくなる。そのため、GitHubで移行ツール「v1.10-migrator」も公開されている。
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