米マイクロソフトリサーチが深層学習(ディープラーニング)ツールキットをオープンソースで公開。グーグルのTensorFlowよりもGPU性能を引き出せるという。
米マイクロソフトリサーチは深層学習(ディープラーニング)ツールキット「Microsoft Computational Network Toolkit(CNTK)」をGitHubに公開した。CNTKは2015年4月からオープンソースライセンスで公開されていたもの。計算ステップの連続としてニューラルネットワークを記述できるという。
CNTKのバイナリ/ソースコードはWindows版とLinux版が用意されており、CPUのみでの利用の他、エヌビディアが提供するGPUプログラミング向けライブラリ「CUDA(Compute Unified Device Architecture)」を組み合わせた演算も可能だ。
「deep neural networks(DNNs)」「convolutional neural networks(CNNs)」「recurrent neural networks(RNNs)」「long short term memory(LSTM)」などのモデルを簡単に作成できるという。
CNTKを導入するためのチュートリアルはGitHubのWikiで公開されており、実装の詳細やデモプログラムなどは、マイクロソフトリサーチが公開したドキュメント(PDF)でも確認できる。
なお、マイクロソフトでは、既に「Microsoft Azure」上で簡易な機械学習プログラムを作成できる環境として「Azure Machine Learning」を提供。2015年9月にはNVIDIAの「GRID 2.0」と「Tesla Platform」が利用できるGPUインスタンスを追加している。
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