NTTデータなど5社は、ブロックチェーン技術を活用した新たな金融サービスの開発に向けて共同研究を開始する。
オリックス、オリックス銀行、静岡銀行、NTTデータ、NTTドコモ・ベンチャーズの5社は2016年2月22日、ブロックチェーン技術を活用した新たな金融サービスの開発に向けて共同研究を開始することで合意したと発表した。実際にブロックチェーン技術を活用したプロトタイプシステムを構築し、実証実験を行う予定。実証実験では、森・濱田松本法律事務所がアドバイザーとして参加、金融関連業法などの法規への対応も考慮するという。
システム構築や技術面については、NTTデータとOrbが担う。Orbは、誰でも自由に仮想通貨「SmartCoin」を作成できるサービス「Orb」(現在はβ版)を開発するスタートアップ企業。ブロックチェーン技術のうち、合意形成に関わる部分に独自の実装を持つという。
オリックスとオリックス銀行、静岡銀行は、海外送金や各種決済サービスなどの金融サービスに関する検証を担当する。
NTTドコモ・ベンチャーズは、各社の連携の他、有望技術や先端技術の取り込みを担う。同社では金融分野に限らず、さまざまな業種のビジネスパートナーとブロックチェーン技術を活用したサービスへの応用も検討するとしている。
なお、ブロックチェーン技術の金融システムへの適用については、日本取引所グループやみずほフィナンシャルグループも実証実験を進めている。
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