CMakeとは、同じソースツリーからさまざまなコンパイラー向けにビルドを行えるようにするツールで、マルチプラットフォーム対応のOSS(オープンソースソフトウェア)の開発で広く使われています。CMakeを使ったビルドの基本的な流れは以下の通りです。
今回の説明では、2016/2/4時点で最新のCMake 3.4.3を用いて環境構築を行うこととします。
(1) まず、CMake公式サイトから[cmake-3.4.3-win32-x86.exe]ファイルをダウンロードして実行します。インストーラーが起動するので、基本的にはデフォルトの場所にCMakeを配置してください(デフォルトではC:\Program Files (x86)\CMake以下に配置されます)。
(2) また、コマンドプロンプトからCMakeを実行する場合には、環境変数に以下のパスを追加してください(※環境変数の設定方法は、「公式パッケージを使ったインストール」の節で説明した方法と同じです)。
変数名 | 変数値 |
---|---|
Path | C:\Program Files (x86)\CMake\bin |
追記する変数値 |
コマンドプロンプトを起動し、cmake --versionコマンドを実行して以下のようなメッセージが表示されていればCMakeの環境変数設定が正しく行われています。
cmake version 3.4.3
CMake suite maintained and supported by Kitware (kitware.com/cmake).
(1) OpenCV 3.1配布ページから[Source code (zip)](=opencv-3.1.0.zip)をダウンロードします。
(2) ダウンロードした「opencv-3.1.0.zip」ファイルを展開して、適当な場所に配置します。以降の説明は「C:\dev\opencv-3.1.0」に配置したものとして説明を行います。
OpenCVのライブラリをビルドするためのVisual Studioソリューションファイルを、以下の手順で生成します。
*7 システムにCUDAがインストールされており、かつ、「WITH_CUDA」にチェックが入っている場合はCUDAを使った機能を有効にできますが、ビルド時間が非常に長くなる(環境によっては数時間掛かる)ので、不要な方は「WITH_CUDA」のチェックボックスでチェックを外しておきましょう。
Visual Studioで(本稿の内容通りの場合は「C:\dev\opencv-3.1.0\build」フォルダーにある)「OpenCV.sln」ファイルを実行して、それにより起動したVisual Studioで「INSTALL」プロジェクトをビルドします(図12)。
ビルドが完了すると、下記のパスにファイルが配置されます。
環境変数にOpenCVのDLLファイルが格納されたパスを追加してください。なお以下のパスは、VS 2013でx64ビルドを行ったライブラリを参照する場合の例です。
変数名 | 変数値 |
---|---|
Path | C:\dev\opencv-3.1.0\build\install\x64\vc12\bin |
追記する環境変数値 |
ここまでで、CMakeを使った環境構築は完了です。
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