ソリッドファイアージャパンが通信事業者3者と共同で、オールフラッシュストレージを活用した遠隔地レプリケーションの実証実験を実施。災害発生時の運用に関する知見が得られたという。
ネットアップグループのストレージ企業、ソリッドファイアージャパンは2016年4月26日、同社のオールフラッシュストレージを活用した遠隔地レプリケーションの実証実験を通信事業者3社と共同で実施したと発表。北海道、北陸、広島にあるデータセンター間を相互に接続したデータレプリケーション環境の構築と、その運用に関する知見が得られたことで、今後の災害時のサービス活用や利用者向けサービスの改善に生かしていくという。
実証実験は、同社と、北海道総合通信網(北海道)、北陸通信ネットワーク(北陸)、エネルギア・コミュニケーションズ(広島)の3社が共同で実施。通信事業者が持つそれぞれの拠点のデータセンター間でデータをリアルタイムに複製(レプリケート)し、分散保管する仕組みを同社のオールフラッシュストレージシステムで構築して行った。
実証実験の結果、回線帯域の制限が想定される災害発生時において、同社のオールフラッシュ製品が備える重複排除やデータ圧縮技術で送信データを軽量化する機能の有効性が確認できたという。
近年、データセンターのストレージ基盤をHDDからフラッシュへ刷新する「オールフラッシュ化」の需要が急速に高まっている。HDDと比べた性能メリットと共に、フラッシュの低価格化や信頼性の向上も進んできた背景から、今後、「BCP(事業継続計画)/DR(災害復旧)対策」も踏まえたデータセンター環境でのオールフラッシュの普及がさらに進むと同社は見込んでいる。
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