マイクロソフトは、Azureストレージ上のデータを管理できるスタンドアロン型無料ツール「Azure Storage Explorer」のプレビュー版をアップデートした。
米マイクロソフトは2016年6月9日(米国時間)、クラウドストレージ「Microsoft Azure Storage(以下、Azureストレージ)」上のデータを管理するスタンドアロン型ツール「Microsoft Azure Storage Explorer(以下、Azure Storage Explorer)」のプレビュー版をアップデートした。
Azure Storage Explorerは、Windows、OS X、Linuxに対応する無償のスタンドアロン型管理ツール。米マイクロソフトのAzure Tools担当プログラムマネジャーであるクリスティ・ゴンザレス氏は公式ブログで、今回のアップデートのポイントを次のように説明している。
「このリリースでは、Azureストレージにより簡単に接続できるようにし、Azureストレージ上のテーブルをより円滑にカスタマイズできるようにすることに重点を置いた。また、ユーザーからの要望が高かった、クエリ結果に基づくテーブルエクスポート機能や、ログやメトリクスを表示して診断を行える機能も搭載した。
従来のバージョンでは、BLOB(Binary Large OBject)のダウンロードやエンティティの編集機能が不安定とする指摘も寄せられていた。これらのバグの修正や、新しい“Node.js Storageクライアントライブラリ(v1.0)”の修正も行っている」(ゴンザレス氏)
今回のアップデートの主な改良点は以下の通り。
ファイルを含む、全てのストレージサービスを利用できるようにした。Azureストレージ上のファイルについて、ファイル共有の作成と削除、内容の表示が可能となる。個々のファイルやディレクトリのアップロードとダウンロード、SASキーの生成や、SAS URIを使ったファイル共有への接続が可能となった。
「アカウント名とキーを使ってストレージアカウントに接続する」機能の操作性を向上させた。Cloud Explorerツールウィンドウに用意した接続ウィザード「Connect to Azure Storage」によって、アカウントキーかSAS URIを記入すれば接続できるよう改善した。
テーブルにおいては、クエリ結果をエクスポートする要望が最も多かったことから、クエリ実行後に「Export」ボタンを新設し、容易に出力できるようにした。
また、テーブルのカラムの順序も手動で変更できるようにした他、テーブルをCSVにエクスポートする際に、そのファイルにエンティティのデータ型も含まれるように改善した。
「$logs」でBLOBコンテナを、「$metrics」でメトリクスが有効なストレージアカウントのテーブルが表示されるように改善した。
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