FFRI、「Windows 10のセキュリティリスク抑制効果」に関する検証結果を公開「Windows 7の“誤った”安心感」の理由も

FFRIは、Windows 10のセキュリティリスク抑制効果に関する検証結果を公開した。

» 2016年06月13日 11時00分 公開
[@IT]

 FFRIは2016年6月10日、「Windows 10のセキュリティリスク抑制効果」に関する調査結果を公開した。同調査は、日本マイクロソフトからの依頼を受けて第三者のセキュリティ機関として調査したものだという。

 公開された報告書「Windows 10セキュリティリスク抑制効果調査報告 Phase1」では、2016年6月現在のWindows 7の導入割合、特定の組織や団体を狙う標的型攻撃が収まらない理由、Windows 10のセキュリティ観点における技術的・経済的な利点、Windows 10の標準機能である「Windows Defender」のアンチウイルス機能、Windows 10移行時に考慮すべき点などが記述されている。

 例えば、Windows 10のセキュリティリスク抑制効果については、

  • コード実行の連続性を確認、保証する技術「制御フローガード(CFG)」
  • Webアクセスやメールに関する既知及び未知の脅威に対するフィルタリング機能「SmartScreen」

 などが有効と示されている。

 一方、リリースから6年以上が経過したWindows 7を現在も使用するユーザーは多い。しかし、リリース時の2009年と2016年現在では、攻撃技術に大きな隔たりがあることに警鐘を鳴らす。

 「Windows 7を使っていれば安全とは言い切れない。なぜならば、2016年現在は、攻撃者が“Windows 7に搭載されたセキュリティ技術を調査、分析する”ことで生み出されたセキュリティ技術の回避手段や脆弱(ぜいじゃく)性を付いた攻撃を行うからだ」(出典:FFRI)

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