米レッドハットが、エンタープライズニーズに応えるLinuxコンテナ管理ソリューションを拡充。開発用のデスクトップ環境向けからハイブリッドクラウドまで包括的に製品をそろえた。
レッドハットは2016年8月4日、エンタープライズニーズに応えるLinuxコンテナソリューションのラインアップを拡充した。開発用のデスクトップ環境向けから、実稼働環境、ハイブリッドクラウドまで包括的に製品をそろえた。
まず、ローカル環境での開発に向けた「Red Hat OpenShift Container Local」を、「Red Hat Container Developer Kit」の一部として無償提供する。また、テスト環境での評価に向けた「Red Hat OpenShift Container Lab」も用意する。
そして、開発から実稼働環境まで、コンテナを利用したミッションクリティカルなアプリケーションの配布を、レッドハットが展開するコンテナプラットフォームの主力製品である「Red Hat OpenShift Container Platform」(旧「OpenShift Enterprise」)でサポート。レッドハットが管理するクラウド上で、「OpenShift Online」と「OpenShift Dedicated」も提供する。
従来型のデータセンターからプライベートクラウドへ移行できるように支援する「Red Hat Cloud Suite」の提供も開始する。Red Hat Cloud Suiteは、「Red Hat OpenStack Platform」や、コンテナ管理ツール「Red Hat CloudForms」に、Red Hat OpenShiftのコンポーネントを取り入れて統合したもの。Red Hat CloudFormsは、Red Hat OpenShift上で実行中のワークロードを確認するためのツールとなる。
この他、SDS(Software-Defined Storage)製品の「Red Hat Gluster Storage」もコンテナに対応させた。Linuxコンテナをソフトウェアベースのストレージと組み合わせることで、オープンハイブリッドクラウド環境へ自然に移行できるという。ストレージを標準のコンテナに配置し、「Kubernetes」でオーケストレーションすることで、Red Hat OpenShift上で実行される他のアプリケーションサービスと同様に管理できるようになる。
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