クラウド型データベースサービス「Azure SQL Database」がJSONに正式対応。JSONテキストからの取り込みやテーブル形式への変換、SQLテーブルデータからJSONフォーマット変換のためのビルトイン関数などの機能を実装した。
米マイクロソフトは2016年8月24日(米国時間)、クラウド型データベースサービス「Azure SQL Database」でJSON(JavaScript Object Notation)フォーマットを正式にサポートしたと発表した。
Azure SQL Databaseでは、JSONテキストからのデータの読み取り、JSONテキストからテーブル型式への変換、SQLテーブルデータのJSONフォーマットへの変換を補佐するビルトイン関数を提供する。JSON関数では、JSONテキストからの値の抽出、JSONからのオブジェクトの抽出、JSONテキスト内の値の更新、JSONテキストが適切な型式であることの確認、JSONテキストからテーブル構造への変換などが行える。
Azure SQL Database上で、JSONを使用するサービスと簡単に統合できるようになる。例えば、モダンなWebサービス、モバイル対応、HTML5/JavaScriptシングルページアプリケーションに加え、JSONフォーマットデータを含む「Azure DocumentDB」などのNoSQLストアでデータの作成/交換を行うワークロードや、各種のシステムやサービスから収集されたログやメッセージを分析するといったシーンに適用できる。
RESTサービスや「Azure App Services」など、JSONフォーマットでデータを交換するサービスや、「Angular JS」「ReactJS」「D3.js」「JQuery」などのJSONを利用するコンポーネントやフレームワークの利用者は、新しいJSON機能により、Azure SQL Databaseに保存されたデータを容易にJSONフォーマットで抽出し、現代的なサービスやアプリケーションと連携できるようになる。
JSONデータをAzure SQL Databaseへ取り込み、Azure SQL Databaseに対応する任意の言語やツールを使って、ロードされた情報のクエリと分析を行えるようになる。
例えば、モバイルデバイスやセンサーデバイス、「Azure Stream Analytics」や「Visual Studio Application Insight」などのJSONを生成するサービス、Azure DocumentDBや「MongoDB」などのJSONフォーマットでデータを保存するシステムの利用者が、Azure SQL Database上でJSONデータのクエリや分析を行いたいシーンに向く。
構造化されたリレーショナルデータと、JSONテキストとして保存されたスキーマレスデータを、同じテーブルに組み合わせられるようになる。データベースへ、リレーショナルデータと半構造化データのどちらも保存してクエリする必要がある場合や、NoSQLデータプラットフォームのようにデータモデルをシンプルにしたい場合に向く。
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