作成したUWPアプリを、Raspberry Pi 3とToradexに配置して動作させてみた様子は以下の通りだ。タクトスイッチのオンと連動し、LEDの点灯とアプリ画面内のキャラクターがジャンプをする様子を見ていただきたい。
グラフィックスアクセラレータのTegra 3を搭載するToradexでは、なかなかスムーズに動作する。一方のRaspberry Pi 3では、LEDは点灯するものの、キャラクターの制御に時間がかかる。今回のような3D描画性能を要するプロジェクトとなると、残念ながらパフォーマンスが足りないようだ。
今回で全7回にわたった本連載は終了となる。全体的に、サンプルプロジェクトとしてUnity 5.3の3Dキャラクターを使ったUWPアプリで検証したことから、グラフィックスアクセラレータのTegra 3を搭載するToradexの適用範囲の広さが印象に残ったが、高い3D描画性能が必要ないUIならば、もちろんRaspberry Pi 3でも問題なく動作する。用途やアプリの内容に応じて、適宜応用していただきたい。
「もっと楽になる」「もっと早く/速くする」「もっと運用コストを下げる」「もっと自動化する」「もっと会社/従業員/お客さんに貢献する」……。数百円から1万円ほどで入手できる「IoTボードコンピュータ」とIoT向けOS、UWPアプリを通じ、皆さんは何か「ビジネスに貢献するアイデア」は思い付いただろうか。
薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)
Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)
Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)
Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development(Oct 2014-Sep 2015)
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