ニュータニックス・ジャパンが2016年9月9日、東京で開催したプライベートイベントで、米ニュータニックスのチーフプロダクト&ディベロップメントオフィサーが、ハイパーコンバージドインフラ展開の第2幕について少しだけ披露した。
ハイパーコンバージドインフラ製品ベンダーのニュータニックス・ジャパンが2016年9月9日、東京で開催したプライベートイベント「Nutanix .NEXT ON TOUR IN TOKYO」で、米ニュータニックスのチーフプロダクト&ディベロップメントオフィサー、スニル・ポッティ(Sunil Potti)氏は、同社が考えるハイパーコンバージドインフラの第2段階について、その一端を明らかにした。
ポッティ氏はニュータニックスが頻繁な新バージョンの投入で、急速に機能を進化させていることを強調。まず、6月に提供開始の最新OSリリース4.7における不良ノードの自動切り離し機能、構成を維持したままでのESXiからAHVへの仮想マシン変換、コンテナ環境に対する永続ストレージ機能提供、ブロックストレージサービス、ファイルストレージサービス(これはテクノロジープレビュー段階)、マイクロソフトのCPSへの対応などを紹介した。
スニル氏は、これまでニュータニックスが複数ハイパーバイザーに対応する、優れたハイパーコンバージドインフラを提供することに力を入れてきたと話した。この取り組みを今後も継続する一方、「第2幕」ともいえる活動を始めるという。
ポッティ氏のいう「第2幕」とは、オンプレミス(社内データセンター)で稼働するニュータニックスのハイパーコンバージドインフラプラットフォームと、Amazon Web Servicesなどのパブリッククラウドサービスとの間で、アプリケーションごとに最適な稼働場所を選択し、1クリックで相互間の移行ができるようにする取り組みだ。
ニュータニックスは、アプリケーションのサイジングツールを提供している。これを生かし、オンプレミスとパブリッククラウドでコストシミュレーションを行い。どこで動かすのが最善かを自動的にアドバイスする機能を提供する。ユーザーは、これに基づいて双方向の移行を、1クリックでできるようになるという。同社がCalm.ioという企業を買収したのは、このためだという。
ネットワークに関しては、近いうちにマイクロセグメンテーション機能を搭載するという。マイクロセグメンテーションといえばVMware NSXが知られているが、ニュータニックスはシンプルで追加コストが掛からない機能として、これを提供するとする。この機能についても1クリックで導入できるようなものにしたいという。
日本に特化したニュースとしては、ニュータニックスの管理ツールの日本語化がある。ニュータニックス・ジャパン シニアシステムズエンジニアの清水亮夫氏によると、「近日中」に提供開始されるという。
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