トヨタ自動車は2017年FIA世界ラリー選手権で、マイクロソフトと協力する。極限走行する車両から取得したデータの解析やファンとのコミュニケーション強化などに、マイクロソフトの技術を利用する。
トヨタ自動車とマイクロソフトは2016年9月29日、「2016年パリモーターショー(Mondial de l'Automobile 2016)」で、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)におけるTOYOTA GAZOO Racingの技術パートナーとしてマイクロソフトが参画することで合意したと発表した。マイクロソフトの持つクラウドやデータ活用/分析技術をレース活動の支援に活用。極限走行する車両から取得したデータを効果的に解析することで、「よりよいクルマづくり」にも生かす。
マイクロソフトとトヨタは、2016年1月にビッグデータの収集/分析とその活用を目的とするコネクテッドカーの研究/商品開発のための合弁会社「Toyota Connected」を設立。Toyota Connectedでは、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を活用し、ドライバーの癖や嗜好を学習するテレマティックサービス、運転パターンに基づく保険料モデルの提案、渋滞情報を共有した進化型交通ネットワークなど実現するために、車両から得られるデータを集約するビッグデータセンターを構築している。今回のWRCでの支援もビジョンを共有する両社の協力関係の上に成り立っているという。Azureの他に、Office 365やDynamicsといった情報共有のためのクラウドサービスやSurfaceなど端末とともに、マイクロソフトの持つ知見を集約して支援する。
具体的には、(1)走行中のデータ分析プラットフォームの開発、(2)チーム活動の情報共有システムの活用、(3)ファンとのコミュニケーション強化の3つを支援する。
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