SUSEは、プライベートクラウド構築に向けたOpenStackプラットフォームの最新版「SUSE OpenStack Cloud 7」を発表した。OpenStackの最新版「Newton」を採用した。
SUSEは2016年11月2日、OpenStackプラットフォームを用いたクラウドシステム構築ソフトウェアの最新版「SUSE OpenStack Cloud 7」を発表、2016年12月内に提供を開始する。
SUSE OpenStack Cloud 7は、2016年10月6日にリリースされたOpenStackの最新版「OpenStack Newton」をベースに、新たにコンテナを用いた開発/デプロイ/運用といったアプリケーションライフサイクル全般をサービス化するCaaS(Container as a Service)機能を備えた。さらに、システムを停止することなくアップグレードする機能を採用したことで、サーバのダウンタイムを削減するという。
SUSEのソリューション戦略担当バイスプレジデントを務めるジョセフ・ジョージ氏は、SUSE OpenStack Cloud 7のポイントを次のように述べる。「SUSE OpenStack Cloud 7は、OpenStackの価値を余すところなく引き出せるプロダクトだ。ユーザーは進化(Evolution)と改革(Revolution)を融合させて、IaaS(Infrastructure as a Service)を構築し、自社のビジネスを発展させることができる。クラウドネイティブの新しいワークロードの開発において、コンテナやDevOpsといった技術トレンドを最大限に活用できるのが大きなポイントとなる。この他、よりミッションクリティカルなワークロードをクラウドに移行するプロジェクトも加速できるだろう」
SUSE OpenStack Cloud 7の主な機能は以下の通り。
Dockerによるコンテナの管理フレームワークに「Kubernetes」を採用し、Dockerをフルサポートした。CaaS機能によって、DevOpsのプロセスと環境に対応する。
無停止アップグレード機能を実装し、OpenStackのバージョンアップ時にもサーバを停止させることなく、サービス提供を継続できる。
仮想マシンやワークロードのHA(High Availability:高可用性)保護機能などを強化した。
OpenStack ManilaとCephFSを統合して提供する機能により、単一クラスタで、ブロック、オブジェクト、ファイルストレージ用にワークロードを実行する統合型ストレージ環境を実現できる。
単一のユーザーインタフェースで、複数のプライベートクラウドにアクセスしたり、管理や制御したりすることができる。
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