マイクロソフト、NoSQLデータベース「Azure DocumentDB」のSQL文法を強化、集計関数をサポート任意の規模のデータに対して集計クエリを実行可能

マイクロソフトがNoSQLデータベース「Azure DocumentDB」のSQL文法を拡張する機能強化を実施。任意の規模のデータに対して集計クエリを実行可能とする集計関数をサポートした。

» 2017年03月17日 10時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2017年3月14日(米国時間)、フルマネージドのNoSQLデータベースサービス「Azure DocumentDB」の最新アップデートを公開。SQL文法を拡張し、集計関数をサポートした。

 Azure DocumentDBは、高速で確実なパフォーマンス、高可用性、弾力的なスケーリング、グローバル分散、開発の容易さの提供を視野に入れて構築されているNoSQLデータベースサービス。JSON(JavaScript Object Notation)データに対する豊富なSQLクエリ機能を提供し、レイテンシの低さも特長とする。シームレスなスケーリングとグローバルレプリケーションを必要とするWeb、モバイル、ゲーム、IoT(Internet of Things)など多くのアプリケーションに適すると、マイクロソフトは述べている。

 Azure DocumentDBは、完全にスキーマフリーでもある。データベースエンジン内でJSONデータモデルを直接処理することで、明示的なスキーマやセカンダリーインデックスの作成を必要とせずに、JSONドキュメントの自動インデックス作成が行える。また、SQLによるJSONドキュメントのクエリもサポートしており、DocumentDBのクエリはJavaScriptの型システム、式評価、関数呼び出しを基盤としている。これによって、リレーショナルプロジェクション、JSONドキュメント間の階層型ナビゲーション、自己結合、空間クエリ、完全にJavaScriptで記述されたユーザー定義関数(UDF)の呼び出しなどに対して、自然なプログラミングモデルを提供できるという。

photo Azure DocumentDBの集計クエリ機能

 今回サポートされる集計関数は、DocumentDBがホストされ、実運用されている全てのデータセンターに実装される。既存のDocumentDBアカウントに対して、あるいは新しいDocumentDBアカウントをプロビジョニングすることで集計クエリを実行できる。DocumentDBアカウントのプロビジョニングはSDK(Software Development Kit)、REST API(REpresentational State Transfer Application Programming Interface)、あるいはAzureポータル上で行える。クロスパーティションで集計クエリを実行する場合や、.NETでLINQ集計オペレーターを使う場合は、SDKの最新版をダウンロードしてインストールする必要がある。また、集計クエリはAzureポータルでも実行できる。

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