SBT、ダイキンらと共同で「ストレス度を数値化」して職場環境の改善などにつなげるIoT実証実験を実施生体情報×IoT×ARMプロセッサ

ソフトバンク・テクノロジーが、ダイキン工業や青山キャピタルと共同で、職場環境と人が感じるストレスの関係などに関するIoT実証実験プロジェクトを実施する。IoTシステムで人のストレス度を可視化し、職場環境の改善などにつなげる。

» 2017年03月23日 11時00分 公開
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 ソフトバンク・テクノロジー(以下、SBT)は2017年3月22日、ダイキン工業、青山キャピタルと連携し、職種や職場環境と人が感じるストレスの関係などに関するIoT(Internet of Things)実証実験プロジェクトを2017年7月に開始すると発表した。ダイキン工業の持つバイタルセンシング技術や、SBTのクラウド環境、青山キャピタルの顧客ネットワークを活用し、従業員の健康管理や快適な職場環境づくりに向けて「人の生体情報とIoTを利用」した新たな価値の創出を目指す。

photo 「チューブ式空気圧センサー」を内蔵した小型IoTデバイスを用いる

 同実証実験は、ダイキン工業が開発するベルト装着型の小型センサーデバイスを被験者に装着し、職場での身体活動情報や心拍数、ストレス度、睡眠情報などの生体情報をリアルタイムに計測。これらのデータをSBTのクラウドに蓄積し、分析することで、職場環境とストレス度の相関や、就業時のストレス度と就寝時の睡眠状態の相関などを明らかにするというもの。得られるデータを基に、ダイキン工業では、人のストレス度に応じた空調の自動制御技術を開発する計画。快適性に加えて、「生産性も向上」させるオフィス空間の創造など、空気や空間に関する新たな価値の創出を見込む。

photo 心拍間隔の「ゆらぎ」を分析することで、心と体の状態を判定する

 またSBTは、生体情報の蓄積や分析結果の可視化を担うクラウドプラットフォームと、IoTデバイス管理や制御用ソフトウェアのセキュアな更新を、英ARMのプロセッサコア「Cortex-M」や同IoT向けOS「mbed OS」、同IoTデバイス管理向けクラウド「mbed Cloud」などを利用して実現することを目指す。青山キャピタルは、労働者の心身やファッションを組み合わせた新しいヘルスケアサービスの創造を目指す。日々のヘルスケアデータに関連した健康に役立つ情報を届けることで、労働者の健康への関心を深める機会を提供し、健康意識の改善につながるかどうかも検証するという。

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