インテルとPFN、ディープラーニング向けOSSフレームワーク「Chainer」の開発で協業インテルの汎用インフラ上での大幅な性能向上を目指す

米インテルとPreferred Networksは、ニューラルネットワーク向けフレームワーク「Chainer」の開発で協業する。インテルアーキテクチャ向けにChainerを最適化する。

» 2017年04月07日 10時00分 公開
[@IT]

 インテルとPreferred Networks(以下、PFN)は2017年4月6日、PFNのニューラルネットワーク向けオープンソースフレームワーク「Chainer」の開発で協業すると発表した。

photo 「Chainer」のWebサイト

 Chainerは、米グーグルが開発する「TensorFlow」と並んで、ディープラーニングに代表されるニューラルネットワークの実装に広く利用されているフレームワーク。インテルは今回の協業を通じて、同社が開発する数学関数や数値演算向けライブラリ「Math Kernel Library」や「Math Kernel Library Deep Neural Network」を、Chainerに適用する。これによって、インテル Xeon プロセッサーやインテル Xeon Phi プロセッサー、Arria FPGAシリーズといったインテル製プロセッサやFPGA(Field Programmable Gate Array)を備えたシステムで、Chainerの処理性能向上を図る。

 今回の協業によって、両社は以下の5点に取り組む。

  1. インテルアーキテクチャを採用したシステムに向けて、Chainerを継続的に最適化する
  2. Chainerのアップデートに対して継続的に対応する
  3. インテルのプロセッサやFPGA、ライブラリなどのアップデートに合わせて、継続的にChainerを最適化させる
  4. インテルのGitHubで、協業成果を開発者コミュニティーに公開する。
  5. AI(Artificial Intelligence:人工知能)やディープラーニング市場の成長を加速するためのプロモーション活動で協業する

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