「Office.com」への条件付きアクセスポリシーの適用方法が、2017年8月24日に変更される。何が変わるのか、どんなシーンで影響があるのか、管理者は何をすべきかをまとめた。
Web版Microsoft Officeサービス「Office.com」への条件付きアクセスポリシーの適用方法が、2017年8月24日に変更される。Microsoftは2017年8月4日(米国時間)、Office 365の管理者に向けて公式ブログで変更の詳細を告知した。
今後、Office.comへのアクセスは、「Exchange Online」と「SharePoint Online」に設定されているポリシーを満たす必要が生じる。例えば、ExchangeやSharePointに「多要素認証を要求するポリシー」や「特定の条件に準拠したデバイスを要求するポリシー」が適用されている場合には、ユーザーがOffice.comにサインインするときにもこのポリシーが適用される。変更は、「“ExchangeやSharePointにポリシーが適用されている場合に、一部の機能がOffice.comで正常に動作しない”という顧客からの指摘に対処するため」に行ったとしている。
対象となる機能には、ドキュメントや電子メールの検索、アプリランチャーでのカスタマイズのロード、新規ドキュメントの作成、カレンダーの表示なども該当する。これらの機能もExchangeやSharePointのデータにアクセスするので、ExchangeやSharePointのポリシー適用が必要となるということになる。
変更のポイントは以下の通り。
2017年8月24日からの変更時に影響を受ける可能性があるのは、「Office.comを使用しているが、ExchangeやSharePointのポリシーを満たしていないユーザー」となる。こうしたユーザーには「ポリシーを満たす手続きを踏む」ようにきちんと通知し、認知させておくことが肝要となる。ちなみに、ユーザーがMicrosoft OfficeのデスクトップアプリケーションをインストールするためにOffice.comにアクセスしようとする場合には、「https://aka.ms/office-install」へアクセスするように促せばよい。
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