マイクロソフトは、「Azure Active Directory」にデバイス単位での包括アクセス制御機能を追加。従業員が使うiOS/Android搭載スマホとWindows搭載PCを対象に、包括的なアクセス制御と管理を実現する。
米マイクロソフトは2016年10月4日(米国時間)、「Azure Active Directory(以下、Azure AD)」にデバイス単位の条件付きアクセス制御機能を追加した。
デバイス単位の条件付きアクセス制御機能は、MFA(Multi-Factor Authentication:多要素認証)やアクセスしている場所、IDがなりすましの被害を受けていないかなどを監視する「Azure AD Identity Protection」から得られるリスクスコア、「Microsoft Intune」のMDM(Mobile Device Management:モバイルデバイス管理)管理情報を組み合わせて機能し、従業員が使うデバイスと業務アプリケーション間の包括的なセキュリティとコンプライアンスの制御を実現する。iOS/Android搭載のスマートデバイスと、Windows(10/8.1/7)搭載のPCなどを制御対象にできる。
マイクロソフトによると、早期にこれらのポリシーを適用して、従業員に対して、適切に構成されたデバイスで「Office 365」などのクラウドアプリケーションへアクセスする体制を構築することが望ましいとしている。
Azure ADの条件付きアクセス機能は、Azure AD Premiumライセンスに含まれ、Azure ADを使って認証する全てのアプリケーションへ適用できる。例えば、Office 365、Azure、Dynamics CRM、マイクロソフトのアプリギャラリー内のアプリ(ServiceNow、Salesforce.com、Concurなど)、Azure AD Application Proxyで公開されるオンプレミスアプリなどが当てはまる。
デバイス制御の設定方法は以下の通り。
この他、以下のアプリ/サービスについては、別途アプリ単位でのアクセス制御も設定できる。また、「Azureポータル」や「Office 365ポータル」にも、デバイスベースの条件付きアクセスポリシーを適用できる機能を追加する予定だという。
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