Oracleは、「SPARC M8」プロセッサ搭載の第8世代プラットフォームを発表した。基幹ワークロードの実行においてセキュリティ、パフォーマンス、可用性を向上しているとし、x86や前バージョンのSPARC M7と比べたパフォーマンスに関する数値データを公表している。
Oracleは2017年9月18日(米国時間)、基幹ワークロードの実行においてセキュリティ機能、パフォーマンス、可用性を向上する第8世代の「SPARC」プラットフォームを発表した。
「SPARC M8」プロセッサを採用したエンジニアドシステムおよびIaaSが実現するエンタープライズプラットフォームは、さまざまなソフトウェア機能を直接プロセッサに組み込むSoftware in Silicon技術がv2にアップデートされており、「顧客はオンプレミスでもOracle Cloudでも、重要度の高いビジネスアプリケーションを高い費用対効果でデプロイしたり、パフォーマンスの高いアプリケーション環境をスケールアウトしたりできる」と、Oracleは説明している。
SPARC M8搭載システムには、エンジニアドシステム「Oracle SuperCluster M8」、ハイエンドサーバ「SPARC M8」、ミッドレンジサーバ「SPARC T8」3モデルがある。これらのシステムは、既存インフラとシームレスに連携するように設計されており、プライベートクラウド向けの仮想化および管理機能が統合されている。さらに、「Oracle Cloud SPARC Dedicated Compute」サービスも、SPARC M8プロセッサでアップデートされることになっている。
既存のSPARC対応アプリケーションは、全てそのままSPARC M8システムで動作し、パフォーマンス、セキュリティ機能、可用性を向上できる。また、SPARC M8でv2に進化したSoftware in Siliconでは、Silicon Secured Memoryや暗号化アクセラレーション、Data Analytics Accelerators(DAX)といった機能が強化されている。Silicon Secured Memoryは、常時有効なハードウェアベースのメモリ保護による高度な侵入防止機能を提供する。DAXは、オープンAPIにより、データベース分析(In-Memory Query Acceleration)やJavaストリーム処理(Java Stream Acceleration)において高いパフォーマンスや効率を実現するために利用できる。
Oracleは、各機能のパフォーマンスについて、x86や前バージョンのSPARC M7と比べた下記の数値データを公表してる。
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