Mirantisのプラットフォーム製品が、ハイブリッドでKubernetes環境を提供まずAWSに対応

Mirantisは2017年9月26日(米国時間)、OpenStackをベースとしたプラットフォーム製品「Mirantis Cloud Platform(MCP)」で、コンテナ関連機能「MCP CaaS」を発表した。ソフトウェア開発者は、MirantisのOpenStackに加え、Amazon Web Services(AWS)上にKubernetesクラスタをセルフサービスで構築、利用できる。

» 2017年09月29日 12時29分 公開
[三木泉@IT]

 Mirantisは2017年9月26日(米国時間)、OpenStackをベースとしたプラットフォーム製品「Mirantis Cloud Platform(MCP)」で、コンテナ関連機能「MCP CaaS」を発表した。ソフトウェア開発者は、MirantisのOpenStackに加え、Amazon Web Services(AWS)上にKubernetesクラスタをセルフサービスで構築、利用できる。

 Mirantisは2017年4月、同社のOpenStackディストリビューションにKubernetesを搭載、さらにCI/CDのためのライフサイクル管理ソフトウェア群「DriveTrain」、包括的な監視ソフトウェア群「StackLight」を備えたMCPを発表した。なお、MCPは継続的なアップデートが特徴であり、バージョン番号はないという。

 9月26日に発表したのは、この製品に同社が新たに搭載した「MCP CaaS(Container as a Service)」と呼ぶコンテナ関連機能。開発者はWebポータルを通じてKubernetesクラスタを構築・利用できる。

 MCP CaaSではまた、ハイブリッドクラウド構成でのコンテナ環境提供が可能な点が特徴。つまり、前述のWebポータルで、開発者はオンプレミスのOpenStackとAWSのどちらかを選び、Kubernetesクラスタをつくることができる。パブリッククラウドについては、今回のバージョンではAWSに対応するが、今後、他の主要サービスにも対応するとしている。

 他に、MCPではさまざまな機能拡張が行われている。

 監視ソフトウェア群のStackLightでは、同社が「DevOpss Portal」と呼ぶWebコンソールで、キャパシティ管理、Security MonkeyとJanitor Monkeyによるクラウドアシュアランス、RundeckによるRunbook Automation、GrafanaやKibanaのダッシュボードを通じたクラウドヘルス監視機能を提供する。このポータルは、CI/CDソフトウェア群のDrive Trainのユーザーインタフェースとしても機能。また、PrometeusによるKubernetesモニタリングも提供する。

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