日本生命が、全データを暗号化することで高度なセキュリティを担保する「IBM z14」を採用。機密性の高いデータを管理する基幹システムの基盤として活用する。
日本生命保険(以下、日本生命)は、基幹系システムの基盤としてIBMのメインフレーム「IBM z14」を採用すると発表した。
日本生命では長年に渡り、生命保険業務の基幹系システムにIBMのメインフレームを使用しており、2015年にはハードウェア暗号化機構「Crypto Express」による従業員向けのマイナンバー登録、参照業務の運用を開始するなど、機密性の高いデータを取り扱う強固なセキュリティ基盤としても活用してきた。
z14は、7月にIBMがメインフレーム「IBM Z」の最新版として発表したもので、1日あたり120億件を超える暗号化トランザクションを処理する能力を備え、機能強化したハードウェア暗号化機構「Crypto Express6S」によって、アプリケーション、クラウドサービス、データベースの全てのデータを常に暗号化することができる。
日本生命では、システム上の全てのデータを暗号化することで、個人情報や契約情報などの機密性の高いデータをz14で管理していくとしている。
外部ハッカーの標的となりやすい暗号化キーはハードウェアに保護されており、物理的な開封や電気的な内部解析を行おうとするとキーを消去する。こうしたz14の全方位型の暗号化と高度なセキュリティの機能が、z14選定の決め手になったという。
運用開始は2018年5月から、IBMの災害対策ソリューション「GDPS」と組み合わせて運用する予定。
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