早大、イノベーション人材を育てる社会人教育プログラム「Smart SE」開講へ

早稲田大学が、スマートシステム&サービスの提供を通じた価値創造をリード人材の育成を目指し、13大学21組織の産学連携ネットワークで実現する社会人教育プログラム「Smart SE」を開講する。

» 2017年10月31日 17時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 AI、IoT、ビッグデータの技術を組み合わせたスマートシステムやサービスを創出するイノベーション人材の育成を目指して社会人学び直し事業の全国展開に取り組む早稲田大学(早大)が、社会人向け教育プログラム「スマートエスイー(Smart SE:Smart Systems and Services innovative professional Education program)」を開講する。WASEDA NEO(東京都中央区)を拠点に2018年度の開校を予定している。

 早大では、人生100年時代に向けた社会人の学び直しについて他大学や研究機関、企業などとともに協働して進めており、そのプラットフォームとなる社会人教育の拠点WASEDA NEOを2017年7月に創設。超スマート時代をリードするイノベーティブ人材を育成する“AI、IoTの分野のビジネススクール”として社会人の学び直しプログラムの構想をまとめ、WASEDA NEOにIoTルームなどを整備した。

 Smart SEは、13大学、21組織(会員企業5000社以上)との大規模な産学連携ネットワークにより、事業費(文部科学省補助金および事業収益)4億円を投じて推進。超スマート社会(Society 5.0)の実現に必要なAI、IoT、ビッグデータ分野の体系的な学びと、ケーススタディーを通じた実践力と領域を超えた組み合わせ、仮説検証やデザイン思考を通じた技術とビジネスの接続によってイノベーションを国際的にリードできる人材の育成を目指す。早大では、4年間で3000人の育成を見込んでいる。

Photo 社会人教育プログラム「スマートエスイー(Smart SE)」の概要

 Smart SEの社会人教育プログラムは、「センサー・IoT」「クラウド」「人工知能」「ビッグデータ」「システム&サービスセキュリティ」「ビジネスイノベーション」の分野で、入門レベルから、情報系大学院レベル、実問題への応用力を養うアドバンストレベルまで全16科目を予定。プログラムは標準で4カ月から6カ月で修了し、企業の実課題を教員とのマンツーマン指導で解決する「修了制作」も設置する。

Photo Smart SEの社会人の学び直しプログラムでの受講イメージ

 なお、Smart SEの取り組みは、平成29年度の文部科学省による「enPiT-Pro」に早稲田大学が代表校として申請し、採択されたもの。

 enPiT-Proは、情報科学技術分野を中心とする体系的かつ高度で短期の社会人向け実践教育プログラムを産業界と大学の協働で開発、実践し、成果を全国へ広げることを目指す支援事業で、超スマート社会(Society 5.0)の実現に向けた人材育成事業の一環として文部省が展開している。

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