GEヘルスケア、医療機器分野でNVIDIAおよびIntelと提携医療分野でAI活用と画像処理を加速

GEヘルスケアは、医療機器分野でNVIDIAおよびIntelとの提携を発表した。NVIDIAのAI関連技術やIntelの「Xeonスケーラブルプラットフォーム」を導入し、画像診断の高速化や医療システムの効率化を目指す。

» 2017年12月04日 08時00分 公開
[@IT]

 GEヘルスケアは2017年11月26日、医療機器分野でNVIDIAやIntelとの提携を発表した。

 NVIDIAとは10年間のパートナーシップを締結。その目的は、GEヘルスケアの画像診断装置にAI(人工知能)を導入し、ヘルスケアデータの処理速度を向上させることだという。Intelとは提携を拡大し、エッジからクラウドまで、同社の「Xeonスケーラブルプラットフォーム」を活用することで、医療システムの処理性能向上と最大25%のコスト削減を目指す。

 NVIDIAの技術を導入するのは、コンピュータ断層撮影装置「Revolution Frontier CT」と超音波診断装置「Vivid E95 4D」、医療データ分析サービス「Applied Intelligence」。

 Revolution Frontier CTは、NVIDIAのAIコンピューティングプラットフォームを利用することで、画像処理速度が従来機の2倍に向上するという。同装置は米国食品医薬品局(FDA)の認可を得ており、画像処理の高速化によって、肝障害の発見や腎病変の評価など、臨床現場での活躍が期待される。

画像 NVIDIAとの提携により、GEヘルスケアは、医療分野のアプリケーション向けのより高度なニューラルネットワークを設計したい考えだ

 Vivid E95 4Dについては、NVIDIAのGPUを活用することで、可視化と定量化の高精度化、処理の高速化が実現する。例えば血流の可視化などが高速化でき、超音波検査室や画像下治療に向けた画像表示も可能になるという。

 GEヘルスケアは、Intelとの提携により、仮想化基盤「Wind River Titanium Control」を導入。X線画像については、最初の画像表示を2秒未満、全画像の表示を8秒未満に短縮するなど、医療機器に求められるリアルタイムの処理性能や継続的なサービスの提供を進める。

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