靴のIoT化で健康管理――no new folk studio、足の動きを記録しAIが解析するプラットフォームを発表センサーは複数の靴に付け替え可能

no new folk studioは、靴にIoT機能とAIを実装するプラットフォーム「ORPHE TRACK」を発表した。靴にセンサーモジュールを内蔵することでユーザーの足の動きを学習し、ランニングフォームのコーチングや健康状態へのアドバイスを行う。

» 2018年01月10日 08時00分 公開
[@IT]

 no new folk studioは2018年1月8日、靴にIoT(Internet of Things)機能とAI(人工知能)を実装するプラットフォーム「ORPHE TRACK」を発表した。同製品は、ユーザーの足の動きを精細に記録し、AIで解析する。

 ORPHE TRACKは、靴にセンサーモジュール「ORPHE CORE」を内蔵する仕組み。ORPHE COREは、STマイクロエレクトロニクスのマイコン「STM32L4+」や6軸モーションセンサー、気圧センサー、振動モーター、AI「ORPHE AI」を備え、ユーザーの足の動きを学習し、ランニングフォームのコーチングや健康状態へのアドバイスを行う。一般にスポーツシューズの寿命は1年程度とされているが、ORPHE COREは取り外し可能で、複数の靴で長期間使用できる。

画像 「ORPHE CORE」(提供:no new folk studio)

 ORPHE TRACKは、センサー値を基に、使用者が走っている様子のリアルタイムCG再現や、時間当たりの歩数や歩幅、足首の回転などの3D再現、分析などを可能にする。

 OEPHE TRACKの発表に当たり、no new folk studioは、靴メーカー向けに、ORPHE TRACKに適合する靴をデザインするためのフレームワーク「ORPHE FRAMEWORKS」を提供する。「内蔵デバイスやソフトウェアの開発など、これまで靴メーカー単独では難しかった部分を靴のデザインと分離することで、靴のIoT化を促進する」としている。

画像 「ORPHE FRAMEWORKS」イメージ画像(提供:no new folk studio)

 no new folk studioは、2018年夏にORPHE TRACKの実用化を目指したい考えだ。

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