オランダのNXP Semiconductorsは、自動運転車を開発するためのソフトウェアプラットフォーム「NXP Automated Drive Kit」を発表した。フロントカメラやレーダーを使った運転支援機能などを含む。
オランダのNXP Semiconductorsは2018年1月11日、自動車の自動運転アプリケーションの開発とテストに向けたソフトウェアプラットフォーム「NXP Automated Drive Kit」を発表した。同プラットフォームでは、自動車技術者協議会(SAE International)の定める「レベル3」の自動運転車を開発できる。
レベル3の自動運転は、緊急時には人間が対処するという条件付きで、システムがほぼ完全に運転を制御するレベルを指す。SAE Internationalは、自動運転や航空宇宙関連の標準規格を開発する世界規模の非営利組織。自動運転の規格について、全ての運転制御を人間がする「レベル0」から、完全にシステムが運転を制御し無人運転を可能とする「レベル5」の6段階に分けている。
Automated Drive Kitは、同社の「S32V234」プロセッサとフロントカメラを使用する運転支援機能、レーダーを利用した運転支援機能、GPSによる位置検出技術を含む。中国最大のITソリューションプロバイダーであるNeusoftが提供するフロントカメラアプリケーション向けAPIおよび物体検出アルゴリズムも利用可能だ。自動運転システム向け部品を手掛けるAutonomouStuffによるモジュラーソフトウェアも追加可能だという。
NXPの副社長でADAS担当ゼネラルマネジャーを務めるKamal Khouri氏は、「モビリティの新たな波は、迅速な実装が可能な、オープンかつフレキシブルな自動運転アプリケーション開発プラットフォームを必要としている」と述べた。
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