能楽協会、富士通、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は、言語の壁を越えて能楽の魅力を発信することを目指し、「能楽フェスティバル2017-2020 『第3回シンポジウム』」で、講演者の発話内容をリアルタイムに英訳して来場者のスマートデバイスに表示する仕組みを活用する。
公益社団法人能楽協会は2018年1月19日、富士通、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)の協力の下、2018年1月26日に開催する「能楽フェスティバル2017-2020 『第3回シンポジウム 世界と能楽 〜能楽の国際化を問う〜』」で、19言語間のリアルタイム翻訳が可能な富士通SSLのダイバーシティー・コミュニケーションツール「FUJITSU Software LiveTalk(ライブトーク)」(以下、LiveTalk)を活用し、英訳で能楽(能と狂言)の魅力を発信すると発表した。
LiveTalkは、発言内容を音声認識して即座に翻訳・テキスト変換し、スマートデバイスなど、複数の端末にリアルタイム表示することで、言語の壁を越えたコミュニケーションを可能にする。現在、学校の授業や企業の会議など、さまざまな用途で活用されているという。
今回、第3回シンポジウムの開会式辞、基調講演、「能楽の国際化」をテーマとした英作文コンクールの表彰式で、LiveTalkの「公開イベント字幕配信サービス」機能を用いて講演者の日本語による発話内容をリアルタイムで英訳し、来場者のスマートデバイスに表示にする。
来場者は、会場での配布資料に記載されているQRコードをスマートデバイスで読み込むことで、リアルタイム英訳された発言内容を自身のスマートデバイス上で閲覧できるようになる。
能楽協会と富士通、富士通SSLの三者は、この取り組みにより、来場する多くの外国人にも能楽の魅力を伝えることができるとしている。今後も能楽の魅力を世界に向けて発信し、日本文化の価値創出に向けたICT技術の活用について、共同で検討していくという。
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