Oracle Exadataのさらなる活用に向けた計画も進められている。その1つが、海外子会社の会計システムにおける利用であり、開発環境として国内のOracle Exadataを使うことを検討している。また、海外拠点のディザスタリカバリー用に、今回導入した国内のOracle Exadataを使う案もある。
このように利用範囲を拡大する上で大きな効果を生むのが、Oracle Exadataの高い拡張性だ。すでに海外子会社の会計システムで利用することを想定してQuarter Rackに4CPUを追加しており、「このように柔軟に性能を拡張できる点はOracle Exadataを導入したメリットの1つ」と駒澤氏は評価する。
また、“Cloud Ready”なデータベース基盤として設計されたOracle Exadataの導入を契機とし、今後はOracle Cloudの活用も検討していきたいと話す。
「ITインフラに関してOracle Cloudのメリットだと考えているのが、開発環境としての利用です。例えば、新しいOracle Exadata、あるいは新しいOracle Databaseに既存のシステムを移行すると性能や挙動がどう変わるのかといった検証でOracle Database Cloud Exadata Serviceを活用すれば、一時的な用途のためにハードウェアを用意する必要がなくなります。また、Oracle Databaseの全てのオプションが使えることも利点だといえるでしょう」(駒澤氏)
一方、布施川氏はOracle Cloudのスケーラビリティに魅力を感じているという。
「システムに要求される性能やリソースが変動した際に追従しやすいことはクラウドの大きな魅力です。クラウドなら、管理画面で簡単にリソース割り当てを変更できますから。特に統合型のシステムにおいて、リソースを柔軟に最適化できるメリットは大きいと思います」(布施川氏)
このように、Oracle Exadataのみならず、Oracle Database Cloud Exadata Serviceの活用も視野にIT環境の最適化を推し進めるサッポログループ。創業150周年の節目に向け、“異次元スピードの変革”をテーマに企業価値の向上を目指す同社のビジネスは、Oracle Exadataの上でさらなる成長を続けていく。
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