SQL Serverのサービスが起動しない:その2(起動トラブル)SQL Serverトラブルシューティング(67)(2/2 ページ)

» 2018年03月23日 05時00分 公開
[内ヶ島暢之@IT]
前のページへ 1|2       

解決方法

 メモリ最適化テーブルを使う際には、データを扱うために十分なメモリ領域が必要です。メモリ最適化テーブルでは、データの更新方法が通常のテーブルと異なります。データごとに設定されている保存期間を終了し、新しいデータを挿入する、という動きを取ります。

 つまり、メモリ最適化テーブルのデータを全て書き換えるような処理の場合は、テーブルサイズの2倍のメモリが必要です。

 今回はテスト目的であったため対象データ量やメモリの設定値を変えることで解決できましたが、本番環境ではデータサイジングやメモリサイジングを慎重に進める必要があります。新しい機能が対象システムに適しているかどうか、今回のようにテストを行うことで確認することをお勧めします。

「メモリ最適化テーブルのデータロードによりデータベース起動に失敗した」場合の解決方法

  1. max server memoryをデータロードに必要な大きさまで拡大する
  2. データベース起動を確認した上でメモリを増強するか、データの削除を行い、メモリのキャパシティーを確保する



筆者紹介

内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)

ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP for Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。

椎名 武史(しいな たけし)

ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。