Oracleは、ローカル変数型推論や実験的なJavaベースJITコンパイラなど、多数の新機能を備える「Java SE 10(JDK 10)」の一般提供を開始した。
»2018年03月23日 08時00分 公開
[@IT]
Oracleは2018年3月20日(米国時間)、「Java SE(Standard Edition) 10/JDK(Java Development Kit) 10」の一般提供を開始したと発表した。JDK 10は、Javaの標準化機関であるJava Community ProcessのJSR(Java Specification Request) 383で規定された「Java SE 10 Platform Specification」の本番対応のオープンソースレファレンス実装だ。
Oracleは、2017年9月にJava SEについて6カ月間隔のリリースへ移行することを発表しており、この間隔で初めてリリースされたJava SE 10は、「ローカル変数型」「G1(ガベージファースト)の並列Full GC(ガベージコレクション)」「JavaベースJIT(Just-In-Time)コンパイラをはじめとする実験的機能」といった多数の新機能を提供する。
Java SE 10は、OpenJDK Communityとの密接な協力によって開発された。Java SEプラットフォームのオープンソース実装に関しては、OpenJDK Communityのさまざまな貢献者が10年以上にわたって協力している。Java SE 10の主な新機能は以下の通り。各機能は、JDK Enhancement Proposal(JEP)で定義されている。
タイムベースのリリースバージョニング:Java SE PlatformとJDKのバージョン文字列スキームおよび関連するバージョニング情報を見直し、今後のタイムベースのリリースモデルに合わせる(JEP 322)
OpenJDK Community
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