ヤフーはクラウドインフラを統合制御するソフトウェア「Gimbal」を、オープンソースソフトウェアとして公開した。OpenStackで構築したインフラとKubernetesで構築したインフラを一括制御できる。
ヤフーは2018年4月24日、クラウドインフラを統合制御するソフトウェア「Gimbal」をオープンソースソフトウェア(OSS)として、同年4月23日にGitHub上で公開したと発表した。同社の米国現地法人Actapioと、Kubernetesの導入支援などを手掛けるHeptioが、共同で開発した。
Gimbalは、OpenStackで構築したインフラとKubernetesで構築したインフラが併存するクラウドで、双方のネットワークトラフィックを統合し、一括制御できるOSS。OpenStackで構築したクラウドインフラを活用し、大規模なネットワークトラフィックを抱えている企業に対して、コンテナ自動制御技術であるKubernetesを導入しやすくする。既にOpenStackとKubernetesを導入している企業も、双方を一括制御できるようになるため、管理の利便性が向上する。
ヤフーでは、Gimbalがサービス開発の効率化にも寄与するとしている。例えば、Gimbalを利用することで、新しい開発機能を一部のインフラ上でテストしながら、別のインフラ上で既存の機能を動作させて、それらを比較することも容易になるという。
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