「顔」を使って購入処理――「変なホテル」内のスマートコンビニがAIを使った購入システムを導入将来的にはチェックインからチェックアウトまでを顔認証で実現

NECは「変なホテル ハウステンボス」内の無人コンビニに、顔認証システムと商品画像認識システムを提供した。カメラで撮影した顔の画像で入店者を認証したり、購入商品を確認したりする。NECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した。

» 2018年05月08日 12時30分 公開
[@IT]

 NECは2018年5月7日、「変なホテル ハウステンボス」内の無人コンビニエンスストア「スマートコンビニ」に、顔認証システムと商品画像認識システムを提供したと発表した。顔認証システムと商品画像認識システムには、NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つである顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した。

 今回導入したシステムでは、店舗入口の端末で入店者の顔を登録。入店時に店舗入口のカメラに映った顔を登録された顔と照合し、認証する。レジでは、入店者が購入した商品をカメラで撮影すると、その画像を事前登録した商品画像と照合し、購入商品リストを表示する。商品購入時には、顔認証によって購入を確認する。そして退店時に、店舗出口に設置したカメラに映った顔を登録された顔と照合し、認証する。

左:顔認証システム、右:商品画像認識システム

 NECでは、こうした一連の画像処理、認証システムによって、ホテル業界の省力化ニーズに応えるとしている。今後は、チェックインからルームキー、決済、チェックアウトまで一連の手続きを、顔認証を用いて実現するとしており、今回納入したシステムは、その第一弾としてハウステンボスに提供したという。

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