本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、ユーザーを削除する「userdel」コマンドです。
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、ユーザーを削除する「userdel」コマンドです。
「userdel」はユーザーを削除するコマンドです。対象ユーザーのホームディレクトリなども併せて削除できます。
なお、ユーザーを追加する場合には、useraddコマンドや、adduserコマンドを使います。
userdel [オプション] ユーザー名
※[ ]は省略可能な引数を示しています。
短いオプション | 意味 |
---|---|
-r | 対象ユーザーのホームディレクトリとメールスプールも同時に削除する |
「userdel ユーザー名」で、ユーザーを削除します。対象ユーザーのホームディレクトリも同時に削除する場合は「-r」オプションを使用します(画面1)。
なお、「-r」オプションで削除されるのはホームディレクトリ(通常は/home/ユーザー名)とメールスプール(/var/log/mail/ユーザー名)のみです。ユーザーが作成した他の場所にあるファイルは、そのまま残ります。
「-r」の有無にかかわらず、削除するユーザーだけが所属していたグループ(ユーザープライベートグループ、Linux再入門第10回)も同時に削除します。
userdel ユーザー名
(ユーザーを削除するが、ホームディレクトリは残す)
userdel -r ユーザー名
(ユーザーを削除し、同時にホームディレクトリとメールスプールも削除する)
西村 めぐみ(にしむら めぐみ)
PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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