2018年9月、トレンドマイクロのスマホアプリがWebブラウザの情報を不正に収集し、外部のサーバへ送信していた問題が発覚して大騒ぎになりました。10月25日には、タクシー配送に使用するアプリケーション「JapanTaxi」が、ユーザーの情報を不正に収集しているのではないかという指摘があり、騒ぎになりました。
JapanTaxiアプリはスムーズにタクシーを配車するため、ユーザーの位置情報を送信しています。しかし、降車した後もしばらくは客の位置情報やスマホの利用状況を追いかけ続けていたというのです。
これに対して、規約に書かれているから「オプトイン」でも問題ないのではないかという意見もありました。しかし、規約に書いてあるだけでは不足していて、重要な問題なのだから通知しなくてはダメだという意見や、規約には他社に送信されるとは書かれておらず、記述が不十分だという意見がありました。
以前Uberのサービスでも似たような問題があり、騒動になったことを思い出していたツイートもありました。
なお問題が明らかになった後、JapanTaxiは速やかに謝罪し、当該の機能を取り除したという発表がありました。すぐに騒動は収まりましたが、不信感を抱いてアプリを削除したユーザーも多かったようです。
なおトレンドマイクロのアプリは、11月になってもアップルのApp Storeからダウンロードできないままです。
この他にも10月のセキュリティクラスタは次のような話題で盛り上がっていました。11月はどのようなことが起きるのでしょうね。
山本洋介山(NTTコミュニケーションズ株式会社)
Webサイトの脆弱性を探す仕事の傍ら「twitterセキュリティネタまとめ」というブログを日々更新しているTwitterウォッチャー。たまにバグバウンティもしています。
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