ギットハブ・ジャパンは「GitHub Desktop 1.5」の提供を開始した。マージ時に対処する必要があるコンフリクトをリスト化し、コンフリクトが起こっているファイルを通知してユーザーに解決を促す機能を追加した。
ギットハブ・ジャパンは2018年11月15日、GitHubを用いた開発を支援するツール「GitHub Desktop 1.5」の提供を開始したと発表した。WindowsまたはmacOS上で動作する。マージ時のコンフリクト(競合)を解決するための機能や新しいリポジトリを複製して追加するオプションなどを新たに実装した。
GitHubが実施したユーザビリティテストでは、マージの際にコンフリクトが発生すると分かったときに、不安に感じる開発者が多かったという。同社によると、マージを実行したときにコンフリクトが発生する割合は、10%以上に上る。
2018年10月に公開された前バージョンの「GitHub Desktop 1.4」では、マージする前にこうしたコンフリクトが発生するかどうかを知らせる機能が追加されたが、実際にコンフリクトが発生した場合にはユーザー自身で確認し、解決する必要があった。
新バージョンのGitHub Desktop 1.5では、対処する必要があるコンフリクトをリスト化する。コンフリクトが発生するファイルを通知してユーザーに解決を促し、全てが解決されてマージする準備ができたら時点で、さらに通知する。
この他、新バージョンでは、ブランチのドロップダウンからマージを開始できるようにし、マージが正常に完了すると通知する機能も備えた。また、ユーザーのリクエストを基に、リポジトリのドロップダウンからリポジトリを簡単に作成や追加、複製できる機能を追加した。デスクトップにリポジトリを追加する機能が分かりにくく、使い方も難しいという声があったことに対応したという。
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