ワークポートの調査によると、転職希望者のうち副業に興味があると回答した割合は79.1%で、そのうち77.9%が異業種を希望した。企業の副業採用を希望する割合も86.1%あった。同社では副業採用を、社会人版インターンシップ制度と見なせるとしている。
総合転職エージェントのワークポートは2018年11月21日、転職希望者を対象にした副業に関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、副業に興味があると回答した割合は79.1%に上り、そのうち77.9%が異業種を希望した。
今回の調査は、同社を利用した全国の20〜40歳代の男女417人が対象。厚生労働省が2018年1月にモデル就業規則から副業や兼業の禁止規定を削除したことから、副業解禁の動きが広まったという。今回の調査結果では約8割が副業に興味があると回答しており、副業解禁が浸透し、副業への関心が高まっていることが裏付けられた。
また、副業に興味があると回答した人のうち77.9%が「本業とは違う職種」と回答した。その理由として目立ったのは、「いろいろな仕事を経験してみたい」や「本職とは違う職を経験して視野を広げたい」など、気分転換やスキルの幅を広げたいという意見だった。
中には、「その職種への転職を考えているから」「副業の職種を本職にしたいと思っている」「今やっている仕事や業界が10年後存在しているとは思えないので」といったように、今後の転職を視野に入れた意見もあった。
一方、「転職先候補の企業が副業採用をしていたら受けてみたいと思うか」との質問に「はい」と回答した割合は86.1%だった。
この点に対してワークポートでは、「副業をいずれ本業にしたいと考えている人にとっては、副業が転職活動の一環になり得る。企業が副業採用を実施する理由は労働力(即戦力)の確保だ。副業採用を社会人版インターンシップ制度と捉え、中途採用活動の一環にできれば、互いに入社後のギャップを感じることがなくなり、転職時のミスマッチを減らせる。副業が当たり前となってきている今、その形態は多様化することが予測される」と分析している。
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