情報銀行にノイズを預けて殖やすライフスタイルIT用語解説系マンガ:食べ超(161)(4/4 ページ)

» 2019年04月17日 05時00分 公開
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社長「銀行をやるぞ!!」私さん「襲うんですか?」社長「あなたの情報を私に預けてください」私さん「あっ聞いてない」社長「この笑顔で顧客の信頼を100%ゲットできる」私さん「1%でも難しいですねー」社長「自前で情報銀行をやるのだ」私さん「えっ国の事業とは別に?」社長「ビジネスモデルはこうだ」健康情報を預けてくれたら無料で健康をチェックします! データの母数が大きいほど病気予防の精度が上がる。仲間を増やしてくれたらさらに優遇あり! 私さん「この図解やばいですね」社長「預けてる間に個人情報がお金みたいに増えてもいいなー。身長が伸びるとか」私さん「児童なら可能ですけど。その意味とは」社長「名前の画数が増える」私さん「怖いです」おばあちゃん「情報銀行はガバナンスのコストが青天井だわよ〜」社長「え〜〜」
企業は個人情報を漏らす――監査法人を三段重ねにしてもやっぱりめっちゃ漏らすのである 社長「個人情報じゃない情報で情報銀行始められないかなー」荒木さん「葉っぱのお金で銀行をやるみたいなものですね」社長「私がやりたいのはやっぱり情報銀行を襲撃する方なのでは?」社長「データを……なんかこうビューンて……」私さん「これだからサイバーパンク世代は……」そのとき社長は卒然と悟った――社長「私は銀行に復讐したかったのだ」社長「私の素晴らしいアイデアにいつもケチを付けて融資を渋る銀行たち……!!」銀行「ヴォイニッチ手稿っぽくない事業計画書を出してください」銀行「この殴り書きは図ですか?」社長「みんなもついてきてくれるな?」私さん「ぎえー辞表書きます」銀行「融資のご相談ですね?」社長「あっはい」戻った社長は葉っぱに数字をたくさん書きました おばあちゃん「こういうセラピーが大切なのよ」

筆者プロフィール

倉田タカシ

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」(早川書房)、「うなぎばか」(早川書房)など

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集 ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/



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