Microsoftは、Windows Serverの半期チャネルの最新リリース「Windows Server バージョン1903」の一般提供を開始した。Windows ServerコンテナのKubernetes対応や、Server Coreにおける互換性などが改善されている。
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Microsoftは2019年5月21日(米国時間)、「Windows Server」の半期チャネルの最新リリースとなる「Windows Server バージョン1903」の一般提供を開始した。
Windows Server バージョン1903は、コンテナやエッジコンピューティング、ハイブリッドクラウドなどの分野でイノベーションが導入されている。
大量のコンテナ管理や負荷分散を実現するオープンソースオーケストレーションエンジン「Kubernetes」が、Windows Serverコンテナをサポートするようになったことが最大の特徴。
さらに、フルマネージドKubernetesサービス「Azure Kubernetes Service」(AKS)でもWindows Serverコンテナをサポートする予定だ。
この他、WindowsコンテナでのGPUアクセラレーション適用や、Kubernetes 1.14と「Flannel」によるWindowsコンテナのオーバーレイネットワーキングサポートの強化やスケーラビリティの向上も実現した。
ブラウザベースアプリケーションである「Windows Admin Center」の最新リリースでは、Windows Serverからクラウドのメリットを引き出すことが可能なハイブリッドクラウド機能をベースに、改良が加えられている。
例えば、Windows Admin Centerで「記憶域の移行サービス」と「Azure File Sync」の連携機能を利用して、Windows Server 2008/2008 R2のファイル共有をシームレスにMicrosoft Azureに移行できる。
なお、Windows Admin Centerは、Windows Server バージョン1903とは別個にダウンロードする必要がある。
Windows Server バージョン1903では、Server Core App Compatibility Feature on Demand(FOD)の対象として「タスクスケジューラ」と「Hyper-Vマネージャー」を追加した。
FOD機能を用いると、Windows Serverにおいてアプリケーションの互換性を高めることができる。なお、Microsoftは、本番環境向けインストールオプションとしてServer Coreを推奨している。
Windows Server バージョン1903では、この他にも次のような機能改良やサポート強化を施した。
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