LINEは、ユーザーの日常の行動や経験を調査する「行動ログ調査」を「LINEリサーチ」の新メニューとして提供する。同意したユーザーからは、回答する際の位置情報も取得できる。
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LINEは2019年8月6日、購買や経験、接触といった日常の行動を調査する「行動ログ調査」の提供を開始すると発表した。「LINEアンケート」によってユーザーに自身の行動や感情を記録させる調査メニューで、同社のスマートフォン向けリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」の新メニューとして提供する。
482万人のLINEアンケートモニターの中から事前にスクリーニングした回答対象者に対して、「LINEアンケート」のLINE公式アカウントにリッチメニューを配置する。回答者は1ステップで回答でき、指定の行動ごとの回答や写真投稿が可能。LINEは「日常的にチャットのやりとりやSNSでの写真投稿などをしているユーザーにとって手軽に回答できるユーザーインタフェースを採用しており、ユーザーが行動するたびに回答させることが可能だ。より実態に近い調査データを取得できる」としている。
LINEの絵文字を活用することで、言語化しづらい感情も直感的に回答できる。ユーザーの体験や行動の背景にある感情を把握できるという。LINEリサーチが実施した「絵文字に関する基礎調査」の結果を参考に、絵文字とそれが表す感情との関係から、感情の変化や流れを分析することも可能だ。
さらに、同意したユーザーからは、回答する際の位置情報も取得できる。1日の行動の流れや、特定の場所を訪問した前後の行動などが把握できる。LINEは「1日の行動の流れを把握することで、ペルソナ構築やサービスの利用実態の把握、改善などに生かせる」としている。
従来の日記記述式などによる同様な調査では、調査票の郵送など、回答者の負担が大きかった。さらに十分なサンプル数を確保するには、調査や集計に時間がかかり、効率的な実施が難しいという課題があった。
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