Google、「AI Platform」で機械学習の開発と運用を支援各種のマシンタイプを選択可能

Googleは、機械学習(ML)ワークロードをより高速かつ柔軟に実行できるように「AI Platform」の各種機能を強化した「AI Platform Prediction」の提供を開始した。さまざまなマシンタイプを選択できる。

» 2019年10月29日 18時30分 公開
[@IT]

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 Googleは2019年10月26日(米国時間)、機械学習(ML)ワークロードをより高速で柔軟に実行できるように「AI Platform」の各種機能を強化した「AI Platform Prediction」の提供を開始した。

 AI Platformは、Google Cloud Platform(GCP)で提供されるクラウドサービスの一つ。AI Platformを使えば、大規模な機械学習の開発と運用が容易になる。GCPのリソースを使用して大規模な機械学習モデルをトレーニング後、モデルをホストして、それらのモデルに予測リクエストを送信したり、GCPサービスを使用してモデルとジョブを管理したりできる。

Googleが示す機械学習の開発サイクル(出典:Google

 AI Platform Predictionを利用すると、データサイエンティストはサーバレス環境でオンライン予測のモデルを提供できる。アプリケーション開発者は、MLフレームワークを理解していなくてもAIにアクセスでき、データサイエンティストは、インフラを管理しないで済む。

 だが、一部の複雑なMLモデルでは、許容可能なレイテンシで実行するために条件があった。具体的には多数のCPUを搭載するマシンか、NVIDIA GPUのようなアクセラレーターを搭載するマシンを使用しなければならない。これは、画像や動画、テキストなど、非構造化データを処理するモデルに特に当てはまる条件だ。

「AI Platform Prediction」が目玉

 今回の機能強化により、AI Platformの予測サービスコンポーネント「AI Platform Prediction」では、GCPのIaaS(Infrastructure as a Service)サービス「Google Compute Engine」でさまざまなマシンタイプを選択できるようになった。

 例えば推論に最適化された低レイテンシの「NVIDIA T4」のようなGPUを追加することが可能だ。従来のメリットは変わらず享受でき、インフラを管理する必要はない。AI Platformがモデルのプロビジョニングやスケーリング、提供を管理する。なお、これまでのAI Platform Predictionでは1つか、4つのvCPUマシンタイプの提供にとどまっていた。

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