さて最後に、学習方法におけるgaccoの特徴(であり特長)を紹介しつつ、筆者が実際に学んでみて感じたお勧めの学習方法もまとめておこう。
講義動画を視聴するだけで終わらないのが、gaccoの良いところである。各週の最後には、ほとんどの講義で「確認テスト」が用意されており(図24)、「本当に理解したのか」を自己確認できる。
テストの結果は[成績]ページに保存され、おおむね60%で合格か不合格かが決まる(図25はその例である)。講座によっては修了証を表示する機能もある。
講義動画が短いので、前述の通り、すき間時間を活用して学習するとよいだろう。
PCやタブレット端末で学習する場合は、字幕も確認しながら目と耳をフル活用しながら学習すると、より強く記憶に定着できる(と筆者は感じている)。字幕は図26のような形で自動的に見られるようになっている(※デフォルトで字幕はオン状態)。
スマートフォンやタブレット端末で学習する場合は、再生速度が変更できない。しかし動画がYouTubeにあるため、図27の手順によりYouTube上で視聴することで、再生速度を切り替えることも可能である。また、右肩に表示される[後で見る]をクリックすると、YouTube内にあるライブラリの中の[後で見る]に保存され、動画を連続してまとめて視聴することも可能なので大変便利である。
ただし、動画の視聴管理をしている講義動画もある。例えば、「社会人のためのデータサイエンス入門」や「社会人のためのデータサイエンス演習」では、1本の動画を再生し終えると、図28のような確認メッセージが表示される。
ここで[はい]を選択することで、[受講状況]ページで視聴「完了」と記録される(※[成績]には影響しない)。YouTubeで視聴すると、この確認メッセージが表示されないので、受講状況の表示が気になる人は注意してほしい。
筆者はここ数年間、防水ケースに入れたタブレット端末を風呂の中に持ち込み、その端末で動画を見ながらAIや数学などを学習してきた(図29)。
筆者はこれを「風呂タブ学習」と呼んでいる。gaccoの講義動画は毎日約10分で、風呂につかりながら学習するのにちょうどよい長さのコンテンツとなっているので、風呂タブ学習がお勧めだ。
風呂タブ学習を行うには、タブレット端末を防水にする必要がある。完全防水対応のタブレット端末も存在するが、筆者の経験では、水がかかった時の誤動作などが発生しやすく、かえって使いづらかった。それよりも、通常のiPadなどの端末を、防水性能の高い(具体的にはIP68準拠の)防水ケースに入れて使うことをお勧めする(※「IP68 iPad 防水ケース」などで検索すると商品がヒットする)。防水面で安心できるだけでなく、入手しやすさ、価格の安さ、何より「水がかかった時の誤動作が少ない」などのメリットがあるからだ。
なお、風呂タブ学習の実施は自己責任で行ってほしい。言うまでもないが、万が一、タブレット端末に水に入って壊れてしまったときなど、筆者や所属会社、本サイトなどは一切補償しないことを、あらかじめご了承いただきたい。
講座によっては、「オフィシャル スタディ ノート」を販売している。例えば「統計学I」では、『統計学I :データ分析の基礎 改訂第2版 オフィシャル スタディ ノート』(※Amazon.co.jpでも販売されているが、日本統計協会で買った方が、送料が安い)がある。
最初の頃は筆者も、「動画で全部見られるのだから、スタディノートなど不要」と思っていたが、1000円程度で安いので試しに「統計学IIIのスタディノート」を購入してみたら、これが思いの外、良かった。具体的には、講義では説明が弱かった部分がコラムで補強されていたり、用語集が付いていたり、最終試験に向けた模擬テストと解答が用意されていた。特に模擬テストで、講義では理解が不十分だったところを克服できたのが良かった。図30は「統計学Iのスタディノート」のページ例である。
また、gaccoは期間限定で終了してしまうので、復習できない問題がある。学んだことがある教材を繰り返し再学習する方が、効率的に知識が身に付くだろう。スタディノートがあれば、そういった再学習をするための安心材料となる。「統計学IIIのスタディノート」の例でいうと、動画による説明は、スライド資料とともに、ほぼ完全に文字起こしされているので、いつでも再学習できる。
いかがだっただろうか。無償でこれだけ大量の講座が用意されており、大学レベルの内容を本格的に学べるので、活用しないと損である。まずは本稿をきっかけに、ぜひサイト「gacco」を開いてみて、何か一つを受講してみてほしい。
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