ガートナー ジャパンは、今後5年間で重要な転換点に達するトレンドを示す「戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10」の2020年版を発表した。「分散型クラウド」や「自律的なモノ」などが選ばれた。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
ガートナー ジャパンは2019年11月13日、「戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10」の2020年版を発表した。同社の「戦略的テクノロジ・トレンド」は、幅広く利用されて大きなインパクトをもたらす状態に入り、大きな破壊的可能性を持つようになった技術トレンドや、今後5年間で重要な転換点に達する、急成長しているトレンド。2020年版には「分散型クラウド」や「自律的なモノ」が選ばれた。
ガートナーのディスティングイッシュト バイスプレジデントを務めるDavid Cearley氏は、「2020年の戦略的テクノロジ・トレンドでは、People-Centric(人中心)のスマートスペースという視点から、重要なインパクトを体系化して評価した。人を技術戦略の中心に据えることで、技術が顧客、従業員、ビジネスパートナー、社会などにいかにインパクトを及ぼすかという、技術の重要な側面が浮き彫りになる」と述べている。
2020年版の戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10は、次の通り。
複数の機械学習やパッケージソフトウェア、自動化ツールなどを組み合わせて、一連の仕事を実行する概念と実装。このトレンドはRPA(Robotic Process Automation)から始まっているが、ガートナーによるとRPAだけではハイパーオートメーションとはいえない。人がタスクに関与している部分を、ツールの組み合わせによって模倣できるよう支援することが必要になるという。
ガートナーは、2023年までに4つの民主化トレンドが加速すると予測している。すなわち、「データとアナリティクスの民主化」「開発の民主化」「設計の民主化」「知識の民主化」の4つだ。同社によると民主化の目標は、劇的に簡素化されたエクスペリエンス(体験)を通じて、広範で高コストなトレーニングを受けていない人にも、機械学習やアプリケーション開発といった「専門家でなければ難しい分野」に簡単にアクセスできるようにすることだという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.