医用画像診断支援AIプラットフォーム事業を開始 エムスリーとNOBORI院内システムに縛られず解析結果を確認可能に

エムスリーはNOBORIと事業提携契約を締結し、医用画像診断AIプラットフォーム事業を開始する。

» 2020年05月11日 12時00分 公開
[@IT]

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 エムスリーは2020年5月7日、NOBORIと事業提携契約を締結し、医用画像診断支援AI(人工知能)プラットフォーム事業を開始することを発表した。

 近年、日本国内ではAI開発を進めるべき重点領域の一つとして、保健医療分野における画像診断支援を挙げており、医療機器承認審査に当たっての評価指標の策定や評価体制の整備も実施されていることから、AIを活用した医療機器開発のニーズが見込まれている。

 エムスリーでは、2017年から画像診断を含めたAI医療機器の開発支援などをグループ会社全体で一貫して行う事業「エムスリーAIラボ」を運営してきた。今回、約1.8億件の画像データを扱う医療クラウドサービスを提供するNOBORIとAIプラットフォーム事業を開始することにより、AIの診療現場への流通を加速させる考えだ。

システムや機器の制約なしで利用可能に

 同事業では、多様な画像診断支援AIアルゴリズムを両社で構築したAIプラットフォームに搭載し、PACS(医療用画像管理システム)やモダリティ(MRIやCTといった医療機器の様式)の制約なしに提供する。また、AIアルゴリズムは部位(頭部、肺など)ごとに複数ラインアップを予定し、用途に応じて医師が使用したいAIを複数選択できるようにする。

医用画像診断支援AIプラットフォームの利用イメージ(出典:エムスリー) 医用画像診断支援AIプラットフォームの利用イメージ(出典:エムスリー)

 世界中のどの医療用画像診断支援AIアルゴリズムを使用しても、エムスリーのエッジサーバを医療機関内に置くことで、PACSなどの病院内システムやモダリティを問わずに、利用できる仕組みをプラットフォームとして提供するという。

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