NICTは、実践的サイバー防御演習「CYDER」の、過去の演習教材の一部を期間限定で一般公開する。新型コロナウイルス感染症の拡大防止で、ITシステムに関する学習機会の確保が困難になっている状況下で、サイバーセキュリティに関する技術や知識の学習の一助とする。
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国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は2020年5月12日、同機構のナショナルサイバートレーニングセンターが推進する実践的サイバー防御演習「CYDER」の、過去の演習教材の一部を期間限定で一般公開すると発表した。
CYDERは、2013年度から2015年度まで総務省の実証実験として実施されたサイバー防御演習。2016年度からはNICTを実施主体として、全国で実施、展開している。NICTの大規模サーバ群「StarBED」上に構築した大規模組織のネットワーク環境で、サイバー攻撃を疑似的に発生させ、実機を用いて演習する。「どうすればインシデントを検知できるのか」「どんな対応をすれば被害を最小限にできるのか」など、サイバー攻撃への理解を深められる。
一般公開するのは、CYDERの過去の演習シナリオ。課題単位で再構成した教材を提供する。NICTは「サイバー攻撃への対策にはITシステムに関する基礎知識の習得やトレーニングが重要だが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止で十分な学習機会の確保が困難になっており、サイバーセキュリティに関する技術や知識の学習の一助として公開することにした」としている。
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