MicrosoftはAzureのインフラストラクチャ上に顧客専用のネイティブなVMwareクラウド環境を構築できるようにする「Azure VMware Solution」のプレビュー提供を開始しました。この新しいサービスは、以前からプレビュー提供されていた「Azure VMware Solution by CloudSimple」を置き換えるもので、新たに登録制でのプレビューが開始されました。一般提供は2020年下半期の予定です。
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Microsoftは2020年5月4日(米国時間)、新しい「Azure VMware Solution」サービスのプレビュー提供の開始を発表しました。
Azure VMware Solutionは、Microsoft Azure内で管理された顧客専用のベアメタルインフラストラクチャに、VMwareの仮想化サーバ「VMware vSphere」、管理サーバ「VMware vCenter Server」、仮想ストレージ「VMware vSAN」、仮想ネットワーク「VMware NSX-T」などを必要なスケールで展開および実行することができます。使い慣れた既存のツールを利用しながら、オンプレミスのVMwareクラウドをAzureにシームレスに拡張したり、Azureに拡張してビジネスの変化に応じて規模を拡張または縮小したりできるというものです。
Microsoftは2019年の中ごろから「Azure VMware Solution by CloudSimple」という名前で同等のサービスをプレビュー提供してきました。これは、VMwareソリューションベンダーであるCloudSimple(2019年11月にGoogleが買収)のテクノロジーをベースとしたもので、2020年第1四半期のサービス開始を予定していたものです。
Azure VMware Solutionはこれを置き換えるもので、サードパーティーのテクノロジー(つまり、CloudSimple)に依存することなく、Azure上でネイティブなVMwareクラウドを構築できるようになります。Azure VMware Solutionは、VMwareによる支援とクラウド認証を得て、Microsoftが直接的に開発、運用、サポートを提供します。Azure VMware Solutionの一般提供は、2020年下半期を予定しています。
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